8. 鳥との頭脳戦
昨年の夏ごろまで、1反程度の畑を借用して各種の野菜を趣味程度に作っていた。畑は山際にあったため、ジャガイモやサツマイモは猪の格好の標的になった。防獣ネット、害獣忌避剤、撃退ライトなど試したが、効果は一時的なもので全て突破された^^; 電気柵は高価で管理が大変なので却下した。 猪は臆病だが力は強いので、会って注意するわけにはいかないし、当然、罠などを掛けるのは禁止されている。結局、猪対策は農家がやっているように周囲に鉄柵を張り巡らすしかないと分かったが、趣味の園芸では経費的に割にあわない。ということで、イモ類栽培からは撤退することとなった。
さて、鳥である。トマト、キュウリ、ズッキーニなどがカラスの標的となった。カラスは体が大きく、羽が傷つくのを嫌がるので、作物の周囲に防鳥糸を張り巡らすと来なくなった。お陰で、美味しいミニトマト、キュウリなどを数年楽しめた。しかし、結局は猪対策の問題などがあり、畑での野菜作りは4年程度で中止することとなった。
家庭菜園の楽しさと採れ立て野菜の美味しさから、自宅の狭い庭でも野菜作りを開始した。まずは自宅玄関前の生垣(カイズカイブキ)を全て伐採し、野菜用の土づくりをした。生垣用の土は真砂土中心なので、牛糞堆肥や糠、野菜培養土などを入れて野菜用の土に変えることにした。昨年の夏は、畑と並行してこちらでミニトマトの栽培を試みた。ミニトマトは順調に生育し、マーケットでミニトマトを買う必要がないほど美味しいトマトが沢山採れた。まあ、沢山採れる時期は、安いので買っても良いのだが、採れたての美味しさは格別である。種から育てると安いしね。
ミニトマトの実が出来始めたころ、カラスがやってきた。自宅周囲の電線にとまりミニトマトを狙う。最初は数羽だったので放っておいたが、徐々に数が増えてきて実の被害も増えだした。カラスの鳴き声は周囲の家にも迷惑。ということで、ミニトマトの周囲に防鳥糸を張り巡らした。これでカラスは撤退した。それでも時々、トマトの実が落とされたり、穴があいたりしていた。雀もトマトを突くのかな~等と考えているうちに季節が進みミニトマトを片付けた。
その後、少量ではあるが自宅でも順調に野菜栽培が出来るなと考えながら、茎ブロッコリーを秋に定植した。春先になり、茎ブロッコリーの収穫が始まり出した頃、突如、茎ブロッコリーの葉がボロボロとなった。鳥である。どうやらヒヨドリ(ムクドリかも)らしい。糞もまき散らしている。まあ、カラスと同様だろうと軽く考えて、作物の周囲にイボ竹を立てて、カラス除け程度に防鳥糸を張った。駄目であった。どうやら防鳥糸の下や隙間から潜り込んでいるらしい。カラスと違って、羽が傷つきにくいのか、少々傷つくのは問題ないのか、防鳥糸をかいくぐりながら葉をついばむという、イーサン・ハントのような行動にびっくりである。こうなれば防鳥ネットを張るしかないのだが、野菜の収穫や管理が難しくなる。どうしたものか........。