電気回路学は、電気エネルギーが電気機器、電子機器内部でどのように働くかを研究する学問分野である。電気回路学の主な目的は、電気回路を設計、分析、および解決するための数学的手法を提供することにある。
具体的には、電気回路学は、電流、電圧、抵抗、キャパシタ、インダクタおよびその他の電子素子など、電気回路に関する基本的な概念を扱う。また、電気回路を構成する部品の相互作用や振る舞いに関する理論的な知識を提供し、電気回路の設計、分析、最適化に必要なスキルを修得する。
電気回路学は、電子工学、コンピュータ工学、通信工学、制御工学、電力工学など、多岐にわたる分野に応用されている。また、家庭用電気製品や自動車、航空機、医療機器、通信機器など、様々な分野での製品開発や技術革新にも重要な役割を果たしている。
この基礎電気回路では、主に直流回路の解析手法を扱い、抵抗、キャパシタ、インダクタの基本的な働きを説明する。また、その延長線上で交流回路について紹介したいと考えている。
基礎電気回路 目次
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1.電気とは
2.オームの法則
3.抵抗の直列接続、並列接続
4. 直流回路の電位図
5.抵抗の直並列接続
6.電源の内部抵抗
7.キルヒホッフの法則
8.電力と電力量
9.磁気の性質
10. 相互誘導と自己誘導
11.コンデンサの構造と性質
12. 直流ブリッジ回路
13. Δ-Y変換、Y-Δ変換
14. 電圧源と電流源
15. 重ねの理(重ね合わせの理)
16.テブナンの定理
17.抵抗とコンダクタンス
18.ノートンの定理
19.交流電流、交流電圧
20.正弦波交流の複素数表示
21.正弦波交流のベクトル表示
22.交流回路における抵抗の作用
23.交流回路におけるインダクタの作用
24. 交流回路におけるキャパシタの作用
25.RL直列回路、RC直列回路
参考文献
松下電器工学院 (編纂)「電気基礎講座1 プログラム学習による基礎電気工学 直流編」 廣済堂出版 1975年
電気学会(編集)「交流理論」 オーム社 1969年