基礎制御工学
20. ベクトル軌跡とナイキスト軌跡

伝達関数\(G(s)\)において、\(s \rightarrow j\omega\)とすることで、周波数伝達関数 \(G(j\omega)\)が求まる。この周波数伝達関数は、$$G(j\omega)=a(\omega)+ […]

続きを読む
基礎制御工学
19. ボード線図

周波数伝達関数\(G(j\omega)\)の図式表現の一つにボード線図がある。周波数伝達関数\(G(j\omega)\)は、$$G(j\omega)=a(\omega)+jb(\omega)=\left|G(j\omeg […]

続きを読む
基礎制御工学
18. システムの周波数応答

フーリエ解析が示すように、多くの時間信号はさまざまな周波数の正弦波成分に分解できる。システムの周波数応答では、この考え方に基づき動的システムの入出力信号の正弦波成分を抽出して、動的システムの 特徴を捉えることを考える。こ […]

続きを読む
基礎制御工学
17. 安定判別

安定条件と安定判別 伝達関数\(G(s)\)をもつシステムが安定であるための条件は、\(G(s)\)の分母多項式=0、すなわち特性方程式の根の実部が負であることである。このことから、例えば一次遅れ要素であればその特性方程 […]

続きを読む
基礎制御工学
16. システムの安定性

インパルス応答と伝達関数 動的システムのインパルス応答は、伝達関数の逆ラプラス変換となる。$$g(t)=\mathcal{L}^{-1}\left\{G(s)\right\}$$ 伝達関数は一般的に複素多項式の比である複 […]

続きを読む
基礎制御工学
15. むだ時間要素の時間応答

むだ時間要素は時間遅れ要素の一種だが、1,2次遅れ要素とは違った特性を持っている。 図で示すような機能でベルトコンベアや配管による液体輸送などが実施のプロセスとなる。例えばベルトコンベアの始端に荷物を載せた場合、終端に届 […]

続きを読む
基礎制御工学
14. 二次遅れ要素(2次遅れ系)の時間応答

二次遅れ要素(2次遅れ系)の伝達関数は分母が\(s\)に関して二次式となる。\(K\)はゲイン定数、\(\zeta\)は減衰係数、\(\omega_{n}\)は固有振動数(固有角周波数)と呼ばれ、伝達関数の特徴を決める定 […]

続きを読む
基礎制御工学
13. 一次遅れ要素(1次遅れ系)の時間応答

制御要素に入力信号を加えて出力信号を得たとき、出力信号の位相が入力信号の位相よりも遅れる場合、これを遅れ要素という。一次遅れ要素は、伝達関数の分母がsの一次式となる場合をいう。なお、位相の変化は、0°~-90°の範囲であ […]

続きを読む
基礎制御工学
12. ステップ応答

動的システムにステップ信号が入力されたときの出力応答をステップ応答という。動的システムの特性を観測する場合、そのシステムを記述する微分方程式や伝達関数からだけでなく、初期値がすべて0という条件下でシステムに入力を与え、そ […]

続きを読む
基礎制御工学
11. インパルス応答

動的システムの時間応答を知りたい場合、次の方法が考えられる。 1)実システムに実入力を加えて出力応答を実験的に観測する。 2)数式モデルを基に計算で求める。1)の場合、問題点として、コストがかかる、実験が難しい場合が多い […]

続きを読む
基礎制御工学
10. ブロック線図

ブロック線図は、制御システムを記述するときに制御対象全体の構造と信号の流れが把握しやすくなり、見通しが良くなる利点がある。 基本要素 ブロック線図を描く場合、基本的に以下の3種類の基本要素を組み合わせればよい。 伝達ブロ […]

続きを読む
基礎制御工学
9. 伝達関数

動的システムの入出力関係は、多くの場合微分方程式で記述できる。この微分方程式をラプラス変換し、入出力の比で表現したのが、伝達関数である。 伝達関数の例(RLC回路) RLC回路の微分方程式は、$$LC\frac{d^2v […]

続きを読む
基礎制御工学
8. 動的システム

数学によって記述されたモデルを数式モデルという。ここでモデルとは、対象とするシステムを簡略化してその性質を表したものをいう。なお、この制御工学で扱う制御対象は、機械や電気回路などの工学的な存在とする。 動的システム(Dy […]

続きを読む
基礎制御工学
7. 逆ラプラス変換

逆ラプラス変換の定義式は以下となる。定義式:$$f(t)=\frac{1}{2\pi j}\int_{c-j\infty}^{c+j\infty} F(s)e^{st}ds$$ \(s\)は複素数:\(\sigma + […]

続きを読む
基礎制御工学
6. ラプラス変換の性質

線形性 \(F_1(s)=\mathcal{L}\{f_1(t)\}\) , \(F_2(s)=\mathcal{L}\{f_2(t)\}\) のとき、\( \mathcal{L}\{af_1(t)+bf_2(t)\}= […]

続きを読む
基礎制御工学
5. ラプラス変換の例

単位インパルス関数 $$\delta(t)=\begin{cases} \infty \enspace (t=0) \\ 0 \enspace \enspace (t \neq 0)\end{cases}$$ $$\in […]

続きを読む
基礎制御工学
4. ラプラス変換の定義

ラプラス変換を考える上で、フーリエ解析、フーリエ変換の概念を学んでおくと良い。このサイト(YouTube)の解説で効率よく学べると思う。 フーリエ変換、ラプラス変換を簡単にまとめると、 •フーリエ変換:ある任意の時間信号 […]

続きを読む
基礎制御工学
3. 制御で用いられる関数

ここでは、制御工学の中で良く用いられる主要な関数を挙げる。 図のように時刻t=0において微少時間Δtのあいだだけ存在する高さ1/Δtの関数y(t)において、Δt→0としたときに得られる極限関数のことをインパルス関数(また […]

続きを読む
基礎制御工学
2. 複素数の演算

2次方程式の解 2次方程式の解の公式は暗記するのではなく、平方完成から求められることを理解することが大切である。以下は解の公式導出の概要であるので厳密な議論は省略している。 \(ax^2+bx+c=0\) より、\(a\ […]

続きを読む
基礎制御工学
1. 制御とは

制御とは 「機械・化学反応・電子回路などを目的の状態にするために適当な操作・調整をすること。」をいう。ここでは、この制御を機構や電子回路(コンピュータ)などで自動的に行う自動制御を考える。 制御の基本的な概念として、図「 […]

続きを読む